ジョナサン・シガー氏、参政党「日本人ファースト」を肯定「自国民の満足は当たり前」と持論を展開

タレントのジョナサン・シガー氏(40)が、TOKYO MXの番組「5時に夢中!」に生出演し、最近の参議院選挙で躍進した参政党が掲げる政策「日本人ファースト」について自身の見解を語りました。米国籍を持ち、日本での選挙権はない複雑な境遇にある同氏の発言は、多くの注目を集めています。

参政党の躍進と「日本人ファースト」を巡る議論

事実上の政権選択選挙とも呼ばれた今回の参院選では、自公与党が過半数を割り込む厳しい結果となりました。一方で、「日本人ファースト」を前面に押し出し、若者層を中心に幅広い支持を集めた参政党は、選挙区と比例代表でそれぞれ7議席、合計14議席を獲得し、その存在感を大きく示しました。参政党の街頭演説会場では、「外国人差別だ」と訴えて選挙活動を妨害しようとする集団も現れ、一触即発の場面が度々見られました。

TOKYO MX「5時に夢中!」に出演したタレントのジョナサン・シガー氏。同番組の放送局であるTOKYO MX本社外観。
TOKYO MX「5時に夢中!」に出演したタレントのジョナサン・シガー氏。同番組の放送局であるTOKYO MX本社外観。TOKYO MX「5時に夢中!」に出演したタレントのジョナサン・シガー氏。同番組の放送局であるTOKYO MX本社外観。

ジョナサン氏「日本人ファーストは当たり前」と持論

番組内で“黒船特派員”として出演するジョナサン氏は、台湾生まれの群馬県育ちという背景を持ちます。「日本人ファースト」について問われると、「SNSやネットを見ていると、『日本人ファーストって、それ差別だ』という声も結構多かった」と、冷静な現状認識を示しました。しかし、自身の見解としては「僕はまったくそうは思っていなくて」と述べ、自身の考えを明確にしました。

ジョナサン氏は、「何なら、日本人ファーストというのは当たり前だろうと思っていて、自国民が満足な生活を送っていなかったら、それは外国の人を迎え入れるという準備もできないし、おもてなしもできない。それはいいアプローチだなと思っています」と語り、自国民の生活基盤の充実が外国人を受け入れる前提条件であるという持論を展開しました。

「日本を愛する外国人に来てほしい」ジョナサン氏の願い

さらにジョナサン氏は、「ビジネスをしに来る外国人もいてもいいと思いますけど、ただ、僕個人としては日本が大好きな外国人に来てもらいたい、いて欲しいという思いが強い」と、日本への深い愛情をにじませました。その上で、「日本人ファーストを掲げた上で、そこのケアもあったらうれしい」と、政策におけるバランスの取れた視点を期待する願いを口にしました。

普段は番組内でいじられ役が多いジョナサン氏ですが、この日は日本への思いを真摯に語り、MCの垣花正氏も「いろんなタイプな外国人がいて、ジョナサンみたいに、こんなに日本を愛している人はいないわけで」と共感を示し、「だからこの番組も“ジョナサン・ファースト”でやってるわけでしょう?」と冗談を交え、スタジオに笑いが起こる一幕もありました。ジョナサン氏はモデル、タレント、俳優として幅広く活躍しており、放送中のNHK連続テレビ小説「あんぱん」では米国の進駐軍兵士役で出演しています。

まとめ

ジョナサン・シガー氏は、参政党の「日本人ファースト」政策に対し、多くの批判的な声が存在する中で、「当たり前」であるとの自身の見解を明確に示しました。彼の主張は、自国民の生活満足度を高めることが、結果的に外国人を受け入れる上での「おもてなし」に繋がるというものであり、多様な意見が交錯する中で一つの建設的な視点を提供しました。彼のような日本を深く愛する外国人の存在は、今後の日本の国際社会におけるあり方を考える上で重要な示唆を与えています。

参考文献