ロシア極東カムチャツカ半島付近で30日に発生した地震を受け、ロシア科学アカデミー極東支部火山学地震学研究所は31日、今後2日以内に「強い地震」が再び起こる可能性があるとの報告を公表し、警戒を呼びかけた。「顕著な余震」が数か月続くとの見通しも指摘した。
同研究所は余震について、「強い地震の再発という観点で、最も危険なのは今後2日間だ」とする見方を示した。露国営テレビなどによると、同半島では余震などを警戒する住民向けに、一時避難所が設置された。
一方、同アカデミーによると、同半島の中央部にあるクリュチェフスカヤ山が30日噴火し、溶岩の流出が確認された。クリュチェフスカヤ山は4000メートル級の活火山だ。同アカデミーは、噴煙が海抜10キロに達するような爆発的噴火が今後起こる可能性を指摘した。