名古屋・栄の繁華街で今年5月、知人の男性を襲い刺殺したとして、殺人や銃刀法違反などの罪に問われた無職、山城清幸被告(49)=名古屋市南区=の裁判員裁判論告求刑公判が9日、名古屋地裁(斎藤千恵裁判長)で開かれ、検察側は懲役25年を求刑した。
検察側は冒頭陳述などで、被告が服役中に交際相手の女性に別れを告げられたのは、被害男性の関与があったからなどと考え、恨みを募らせたと指摘。事件を起こす8日前に出所して以降、凶器の工具や包丁を購入、男性を待ち伏せしたとしている。
弁護側は男性の言動が発端となり、恨みを抱くようになったなどとし、量刑を配慮するよう求めている。
起訴状によると、山城被告は5月25日夜、同市中区栄の路上で、同市天白区の配管業、榊原淳次さん=当時(46)=の頭部を工具で複数回殴った上、包丁で胸などを複数回突き刺し殺害したなどとしている。