中国共産党の長老・指導部が「北戴河会議」開始か 対米にらみ5カ年計画など非公式協議


習近平総書記(国家主席)の委託を受けた蔡氏は、専門家らに「科学技術強国」などの推進へ貢献を求めた。党の人事を統括する中央組織部長の石泰峰氏も同席した。

北戴河では毎年夏、現役指導部や引退した長老、有識者らが集まって非公式に意見交換を行っている。「北戴河会議」は通称であり、内容のみならず開催の有無も公表されていない。引退幹部の影響力が以前と比べて低下したことにより、「(北戴河会議の)重要性が薄れた」(シンガポールメディア)という見方が強まっている。

非公式に調整が進められるとみられるのが第15次5カ年計画(2026~30年)。共産党は7月30日の中央政治局会議で、10月に党の重要会議、第20期中央委員会第4回総会(4中総会)を開いて第15次5カ年計画について議論することを決めた。経済やハイテク分野を巡る対立が激化している米国をにらみ、今後の経済・産業政策の在り方が課題となる。また、汚職疑惑による党幹部の失脚が相次ぐ中、幹部人事も話題になる可能性がある。



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