参院議院運営委員会の松村祥史委員長(自民)は10日、参院議員歳費の自主返納状況を発表した。8~11月に返納された歳費は計4928万円となり、全額国庫に返納された。
参院の定数増に伴う経費を削減するため、歳費の自主返納を可能にする改正法が6月に成立。1人当たり7万7000円を目安に、8月から3年間に限り国庫に自主返納できるようにした。
増加した議員の経費の相殺を狙うが、8~11月に返納された歳費は1カ月当たり1201万2000円~1262万8000円となった。単純に目安となる1人当たり7万7000円を当てはめると、245人の参院議員のうち、約160人が毎月返納したことになる。
松村氏は「個別議員の返納の有無や返納額、返納者数などは自主返納の趣旨を損なう恐れがあるので、公表しない」と説明した。