柴田淳、故竹内元県議の妻の刑事告訴に言及「信者の目的はなんですか?」SNS誹謗中傷問題に警鐘

シンガー・ソングライターの柴田淳氏(48)が9日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、兵庫県の斎藤元彦知事の内部告発文書問題を巡る新たな動きについて強い懸念を示しました。前日8日、今年1月に亡くなった竹内英明元県議(当時50)の妻が記者会見を開き、NHK党党首の立花孝志氏を名誉毀損容疑で兵庫県警に刑事告訴したことを明らかにしました。妻は声明文で、夫の死後もSNSでの攻撃が続いている現状を訴えています。この問題を受け、柴田氏は告発者の元県民局長への攻撃も含め、「信者の目的はなんですか?」「どこまで行けば気が済むのでしょう」と、誹謗中傷の継続に疑問を投げかけました。

竹内元県議の妻は会見で発表した声明文の中で、昨年実施された兵庫県知事選挙をきっかけに、立花氏から夫が「黒幕」と名指しされたことで、その後の運命が一変したと語りました。彼女は「その発信がなされた途端、ありとあらゆる方向から、夫を非難する言葉とともに、人格を否定し、夫を一方的に責め立てる攻撃が矢のように降り注ぎました」と、当時の状況を詳細に説明しています。さらに、SNS上で夫の顔写真が侮蔑の言葉と共に晒され、立花氏の発信によって夫が「人々の憎悪の対象に、悪意を向ける標的とされた」と綴り、その被害の深刻さを強調しました。

シンガーソングライター柴田淳氏(2004年撮影)シンガーソングライター柴田淳氏(2004年撮影)

SNS上での執拗な攻撃は、竹内元県議が命を絶った後も止むことなく続いています。妻の声明文には「1月18日に夫が命を絶ってから、半年が過ぎましたが、恐ろしいことに、一度出た言説はいつまでもしぶとく、今も残り続けています」と記されており、その現状が遺族にとってどれほどの苦痛であるかが伺えます。彼女は「反論することのできない死者を愚弄(ぐろう)し、蔑(さげす)み、死してなお辱めを与える。悲しみの底に沈みもがき苦しむ私たち遺族にとって、このような堪え難い地獄があるでしょうか」と訴え、亡くなった人々への尊厳の欠如と、遺族が直面する計り知れない苦しみを訴えました。

この妻の会見を受け、兵庫県議で内部告発問題の百条委委員も務め、自身も誹謗中傷メールの被害に遭っている丸尾牧氏が自身のXにポスト。「竹内英明さんご遺族を批判する人、揶揄する人は、今一度立ち止まって考えて欲しいと思います」と、冷静な対応を呼びかけました。

柴田氏は、この丸尾県議のポストをリポストする形で反応しました。さらに、このポストに関連して一般ユーザーが「未だ、元県民局長の誹謗中傷も止みません」と投稿した、斎藤知事を告発した後に亡くなった元県民局長へのSNS攻撃も続いているという情報も引用し、自身の考えを表明しました。

NHK党党首の立花孝志氏が暴漢に襲われ耳から出血している様子NHK党党首の立花孝志氏が暴漢に襲われ耳から出血している様子

柴田氏は、SNS上での執拗な攻撃を行う人々に対し、「信者の目的はなんですか? 立花氏と斎藤氏を守り、都合悪い存在を叩き、死に追いやり、更に死んでもなお遺族への嫌がらせをやめない。どこまで行けば気が済むのでしょう。何がどうなれば満足なんでしょう。立花氏や斎藤氏に命でも救われたのですか? その結果貴方はどうなるんですか?」と問いかけました。この言葉は、亡くなった人々やその遺族に対する配慮を欠いたSNS上の攻撃行為が、一体何のために行われているのかという根本的な問いを投げかけるものであり、社会全体にSNS利用における倫理と責任を改めて考えるきっかけを与えるものです。

参考資料