テレビ朝日のアナウンサーとして18年半にわたり、報道からスポーツ、バラエティまで多岐にわたる番組を担当してきた大木優紀さん（44歳）。彼女は40歳を超えてから、スタートアップ企業である「令和トラベル」に転職し、現在は旅行アプリ「NEWT」（ニュート）の広報として、まさに「会社の顔」として活躍しています。この度の記事では、大木さんが深く考える「海外で学ぶこと」の意義について、カンボジアに長期滞在しながら娘さんを現地のスクールに通わせている子連れ旅専門家・かかさん（@kaka_boshi_traveler）との対談を交え、その本質に迫ります。
大木優紀さんが新しいキャリアで「令和トラベル」の広報として活躍する姿。彼女の多様な経験が「海外で学ぶこと」への深い洞察に繋がる。
「母子留学」という新しい選択肢の広がり
近年、「母子留学」や「親子留学」という選択肢が子育て世代から大きな注目を集めています。大木さん自身も、オーストラリアやニューヨークで、子どもの長期休暇を利用した短期の母子留学を経験してきたと言います。先日、カンボジアで娘さんと滞在しているかかさんと「母子留学」という観点から語り合う機会がありました。かかさんは、娘さんを日本の公立小学校を3年生から休ませ、フィリピンやカンボジアのスクールに通わせながら生活するという、大胆な教育実践をされています。
大木優紀さんが娘さんと共に経験したニューヨークでの短期母子留学の一コマ。異文化での学びが親子の成長を促す。
今日、私たちはかかさんとの対話を含め、大木さん自身の経験談も交えながら、「海外で学ぶこと」が子どもと親にもたらす価値について深く掘り下げていきます。海外での学びは、単なる語学学習に留まらず、多様な文化や価値観に触れ、視野を広げる貴重な機会を提供します。
「日本の教育に縛られない」かかさんの教育観が示すもの
子どもにどのような教育を受けさせるかという問いは、多くの親にとって深く、そして多様な選択肢を伴います。大木さん自身も、長女が小学生になる際、日本の公立小学校だけでなく、国内外のインターナショナルスクールや国際教育に力を入れている学校など、様々な選択肢を検討したと打ち明けます。しかし、最終的にはなかなか思い切った決断ができなかったという現実があったそうです。
一方で、かかさんは日本の公立小学校を3年生から休学させ、海外を拠点に学ぶという選択を実践しています。「日本の学校をそんなに休んでしまっても大丈夫なのか？」という大木さんの素直な不安に対し、かかさんは「日本の学習指導要領から外れてしまうことに何の不安もない」と力強く語ります。彼女はそれよりも、「日本の教育システムに縛られない環境で、娘の“好き”を徹底的に伸ばしたい」と考えており、その視野の広さと視座の高さは、大木さんにとって強い刺激となったと言います。
海外で「生きる力」を育む教育の魅力
かかさんの教育観は「言葉と算数さえできれば、あとは生きながら学べるから」というシンプルながらも力強い信念に基づいています。この考え方の下、娘さんは好きなことをとことん追いかけ、数字や漢字の学びも自分のペースで続けています。
海外での学びは、子どもたちが多様な文化の中で自律的に考え、行動する「生きる力」を育む絶好の機会です。異文化に触れることで、適応力やコミュニケーション能力が培われ、グローバルな視点を持つことができます。また、既存の教育システムに囚われず、子どもの興味や関心に基づいた学びを追求することは、自己肯定感を高め、主体性を育む上でも極めて重要です。大木さんとかかさんの経験は、日本の教育の枠を超え、世界を舞台にした多様な学びの可能性を示唆しています。
まとめ
大木優紀さんと子連れ旅専門家かかさんの経験談からは、「母子留学」や「海外教育」がもたらす計り知れない価値が浮き彫りになりました。それは、単に語学力を習得するだけでなく、子どもたちの「生きる力」を育み、親自身の教育観を広げる機会でもあります。日本の教育に縛られない選択肢があること、そして多様な学び方が存在するという事実は、私たちに新たな視点を提供してくれます。子どもたちの未来の可能性を最大限に引き出すためにも、海外での学びは一つの有力な選択肢となるでしょう。
参考文献:
