ガザ当局、栄養失調で死亡の子供100人に イスラエルで制圧計画に抗議デモ


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 イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突が始まった2023年10月以降、飢えや栄養失調で亡くなった子供は100人となった。

 イスラエルは一時停戦が崩壊した今年3月にガザを完全封鎖。5月に物資搬入を再開したが、深刻な食料不足が続いた。7月に入ると栄養失調による死者が急増。イスラエルは同月下旬に食料支援拡大を促進する方針を示したものの、飢餓状態は解消していない。ガザ上空から支援物資投下も行われているが、9日には物資が直撃した10代の少年が死亡した。

 一方、イスラエル中部テルアビブで9日、ネタニヤフ政権が「ガザ市制圧」方針を決めたことに抗議する大規模デモが行われた。地元メディアによると、約6万人が参加。制圧作戦ではハマスが拘束する人質に被害が出る可能性があり、参加者は「人質の犠牲を顧みない」決定だと非難した。

 報道によると、ネタニヤフ政権は制圧作戦開始に先立つ住民退避の期限を、衝突から2年に当たる10月7日に設定。ハマスが停戦で大きく譲歩しなければ作戦を実施し、最終的にはガザ全域占領も視野に入れているとみられている。 



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