石丸伸二氏、YouTubeで激務の選挙戦を語る「人生の夏休みに入りました」

政治団体「再生の道」代表の石丸伸二氏(43)が20日に配信されたYouTubeチャンネル「ReHacQ(リハック)」に出演し、参院選後の自身の心境と活動について語った。収録は参院選後に行われ、石丸氏は石川県珠洲市を訪れていた。

珠洲市での著名人との交流と事務局の反応

番組側からの呼び出しを受け、翌日には石川県へと移動した石丸氏。珠洲市では、「2ちゃんねる」開設者で元管理人のひろゆき氏(西村博之氏)と、元日本経済新聞記者で現在は経済ジャーナリストの後藤達也氏と合流した。石川へ向かう際、「再生の道」事務局に確認したところ、「東京にいてもあなたはやることはない」と言われたことを明かし、多忙な日々からの解放を示唆した。

激務の選挙戦を振り返る石丸氏の心境

後藤氏から「疲れてないんですか?」と尋ねられると、石丸氏は「疲れましたよ」と即答。続けて「元気になりました、ここに来て」と、静かな場所での回復を語った。さらに、「1カ月半で300回ぐらい街頭演説したので。都議選の時から。なので、久しぶりに静かな場所に来た。常に自分の声でうるさかった。自分で自分の演説に飽きてきますね」と、連日の演説による疲労と、自身の声にすら飽きてしまったという率直な心境を吐露した。

激務の選挙戦を終え、「人生の夏休み」を宣言した石丸伸二氏。激務の選挙戦を終え、「人生の夏休み」を宣言した石丸伸二氏。

政治活動の今後と「人生の夏休み」宣言

ひろゆき氏が「次いつ忙しくなるんですか?」と問いかけると、石丸氏は「もう多分永久にないですね。人生の夏休みに入りました」と返し、今後の具体的な政治活動からは一線を画すような発言をした。これは、これまで彼が精力的に行ってきた政治活動が一段落したことを示唆する言葉として注目される。

「再生の道」の挑戦と選挙結果の背景

石丸氏は今年1月に政治団体「再生の道」を立ち上げ、6月の都議選に向けて候補者を公募した。1128人の受験者に対し3回の試験を実施し、最終面接をYouTubeで公開する異例の形で42人を擁立したが、全員が落選。さらに、先月20日に投開票が行われた参院選でも、公募した1128人から10人を擁立(東京選挙区1人、比例9人)したが、こちらも全員が落選するという結果に終わっていた。

今後の具体的な活動については言及なし

今月11日、参院選の投開票後初めて自身のYouTubeチャンネルで生配信を行った際も、石丸氏は今後の具体的な活動については言及していなかった。今回のReHacQでの発言は、彼の現在の心境と、当面の間は政治の表舞台から距離を置く意向を示している。

結論

石丸伸二氏の「人生の夏休み」宣言は、激動の選挙戦を終えた彼の率直な心境を表しており、今後の動向が注目される。「再生の道」の挑戦が示した新しい政治参加の形と、その結果から得られた経験が、将来の彼の活動にどう影響していくのか、引き続き関心が集まる。

参考文献