【キーウ共同】ウクライナ偽情報防止センターのコバレンコ所長は31日までに、侵攻を続けるロシアが、和平条件としてウクライナの拒否を見越した「過大な要求」をしていると指摘した。ウクライナはロシアの要求を受け入れておらず「和平を望んでいないのはウクライナ側だ」との世論誘導をしていると主張。交渉を有利に進めるのが狙いだとの見方を示した。
同センターはウクライナ国家安全保障・国防会議傘下。コバレンコ氏は首都キーウで共同通信の取材に応じた。
ロシアはウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟放棄や軍縮などを要求し、東部ドンバス地域(ドネツク、ルハンスク両州)全域の割譲を求めているとされる。ウクライナは再侵攻を防ぐためにNATO加盟かそれと同等の「安全の保証」が必要だとし、領土割譲は憲法違反として拒否している。
米側からはロシアが譲歩姿勢を示しているとの発言も出ているが、コバレンコ氏はそうした変化はないとの認識を示した。ロシアの要求は「実現しない。逆にウクライナの軍事力は強化されるだろう」と語った。