オーストラリア各地で大規模な反移民デモ 背景に住宅不足や物価高


 ロイター通信によると、デモは「オーストラリアのための行進」と名付けられ、参加者の多くが豪州の国旗を身にまとった。シドニーで参加した一人は、移民流入の制限を望み「子どもたちは住宅購入に苦労し、病院では長時間待たされる」と不満を述べたという。

 デモを主催した団体は交流サイト(SNS)上で「大量移民」に抗議し、移民がコミュニティーの絆を引き裂いたと主張。さらに移民に対するデマや中傷も投稿し、デモの参加を広く呼びかけていた。

 豪州では住宅不足や物価高が深刻化する中、反移民感情が高まりつつある。豪政府は、デモを巡る一連の動きについて「社会的調和を高めるものではない」と非難。デモが極右勢力に組織されていると主張したが、団体側は極右勢力との関係についてコメントしなかったという。【飯田憲】



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