【北京時事】中国・北京で3日に行われた軍事パレードでひときわ注目を集めたのが、北朝鮮から専用列車でやって来た金正恩朝鮮労働党総書記だ。
【写真】軍事パレードを前に会場に入る習近平国家主席、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記、ロシアのプーチン大統領
中国の習近平国家主席との関係が悪化しているとの観測も出ていたが、今回のパレードではにこやかに談笑。中朝首脳の再接近をうかがわせた。
正恩氏は天安門付近に到着すると、珍しそうに左右を見渡しながら、ゆっくりと赤じゅうたんの上を歩き、習氏と固く握手。各国首脳らとの記念撮影を終えると、習氏の左に正恩氏、右にロシアのプーチン大統領が立ち、階段を歩いて天安門楼上に移動した。3人は歩きながら非常に親しげに会話。正恩氏は満面の笑みを見せていた。
この日の北京は、薄い雲に覆われていたものの、汗ばむ天候。天安門楼上での正恩氏は日差しがまぶしいのか、時折眉間にしわを寄せていた。高齢の中国退役兵と握手する姿もあった。習氏は、天安門に掲げられた肖像画の毛沢東と同じ灰色の人民服姿だった。