連日30〜35℃を超える猛暑が続く中、通勤時の「汗だく」はもはや日常の課題です。ただ暑さに耐えるだけでなく、急激な温度変化から体を守るための工夫が、今年の残暑を乗り切る上で欠かせません。この酷暑の時代、ビジネスパーソンの服装選び、特に肌に直接触れる「肌着」の重要性が増しています。快適さと健康を両立させるための賢い着こなし術をご紹介します。
素肌にポロシャツは避けるべき理由と速乾肌着の重要性
高温多湿な日本の夏において、ビジネスシーンでの服装は「快適性」と「体温調節」が最優先されます。特に肌に直接触れる肌着は、その日の快適さを大きく左右します。一般的に「ワイシャツの下に肌着」は定着していますが、ポロシャツやビジネスTシャツを素肌で着用する方も少なくありません。しかし、汗を吸収した天然繊維のポロシャツは、水分が蒸発する際に体の熱を奪いすぎ、かえって体を冷やしてしまうリスクがあります。これは、室内外の気温差が大きい猛暑の日々には特に避けたい状況です。
綿などの天然繊維の肌着は汗を吸いますが、乾くまでに時間がかかり、体が冷えやすい傾向があります。そこで注目したいのが、速乾機能を持つ機能性肌着です。速乾素材は、汗を生地全体に素早く分散させ、蒸発しやすい環境を整えることで、体温の急激な低下を防ぎ、常にドライで快適な状態を保ちます。これにより、冷房の効いたオフィスでの冷えすぎや、汗冷えによる体調不良のリスクを軽減できます。
ユニクロ「エアリズム」が猛暑通勤の救世主に
数ある速乾肌着の中でも、ユニクロのエアリズム（シームレスタイプ）は、その快適さで多くのビジネスパーソンに支持されています。サラッとした着用感はもちろんのこと、薄手の生地は重ね着してもかさばらず、スマートな着こなしを妨げません。
夏の通勤時に快適に過ごすための速乾性インナーを着用したビジネスパーソン
特に汗の分泌量が多い方には、ハンカチ感覚で「替えの肌着」をバッグに忍ばせておくことを強くお勧めします。ひと手間かけることで、驚くほど快適さが向上し、清潔感も保たれます。
通勤時の汗を抑えるその他の工夫
肌着の選定に加え、通勤中の汗を物理的に抑える工夫も重要です。昨年あたりから市民権を得てきた男性用の日傘は、直射日光を遮り、体感温度を大きく下げる効果があります。これにより、オフィスに到着するまでの発汗量を抑え、清涼感を保つことができます。
また、背中が蒸れにくいビジネスリュックの活用も効果的です。通気性の良い背面パッドや、背中との接触面を最小限に抑える設計のリュックを選ぶことで、背中の汗による不快感を軽減し、シャツの汗染みを防ぐことにもつながります。これらのアイテムを賢く取り入れることで、猛暑通勤のストレスを大幅に軽減し、より快適なビジネスライフを送ることが可能になります。
まとめ
猛暑の中で通勤するビジネスパーソンにとって、服装選びは単なるファッションではなく、健康と快適さを守るための重要な戦略です。速乾機能のある肌着の着用、特にユニクロのエアリズムのような優れた製品の活用は、汗冷え対策と体温調節の基本となります。さらに、替えの肌着を持参することや、日傘、蒸れにくいビジネスリュックなどのアイテムを取り入れることで、通勤時の不快感を大幅に軽減し、一日を通して快適に過ごせるでしょう。今年の残暑も賢い服装術で乗り切り、体調管理に努めましょう。
