『ザ!鉄腕!DASH!!』草間リチャード敬太“全カット”放送の舞台裏:不自然な編集と視聴者の反応

2024年10月19日、人気バラエティ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)では、俳優の山本耕史(48)をゲストに迎えた「巨大食堂」企画が放送され、大きな注目を集めた。この回は、番組準レギュラーであるAぇ!groupの草間リチャード敬太(29)の不祥事により、当初予定されていた同月5日からの放送が延期。その後、草間の出演シーンが「全カット」されて放送されることが報じられていたため、視聴者からの関心が高まっていた。

放送延期と草間リチャードの活動休止

番組が放送延期となった背景には、草間リチャード敬太の逮捕と活動休止があった。草間は10月4日に公然わいせつの疑いで逮捕され、同月6日に東京・三田警察署から釈放されたものの、所属事務所は彼の活動休止を発表。これにより、彼が出演予定だった『鉄腕DASH!!』の放送は急遽見送られることとなった。本来、この回はSixTONESの森本慎太郎(28)、草間、そしてゲストの山本耕史の3人をメインとしたロケが予定されていたという。しかし、実際のオンエアでは、草間の姿は一切確認できなかった。

不自然な編集の痕跡と視聴者の声

10月19日放送の『鉄腕DASH!!』の冒頭では、森本慎太郎と山本耕史が静岡県駿河湾の大井川港でトークを交わし、その後船に乗って沖合40キロの海上へ移動。超深海釣りを行う別の船に乗り込み、事前に到着していた生物学者・加藤英明氏と合流する流れで番組は進行した。

『ザ!鉄腕!DASH!!』放送延期後に出演した山本耕史と、カットされた草間リチャード敬太のイメージ『ザ!鉄腕!DASH!!』放送延期後に出演した山本耕史と、カットされた草間リチャード敬太のイメージ

この場面において、加藤氏が登場するシーンでは画質が著しく劣化している映像が使用されていた。また、その後の海上ロケの映像でも、加藤氏や森本・山本ペア、船長などをクローズアップしたカメラワークが多く見られ、本来は草間がいたシーンを不自然に編集した結果ではないかという違和感が拭えなかった。

海上ロケ終了後、出演者たちが釣り上げた巨大深海魚ソコボウズを陸上で調理し、実食する場面でも草間の存在を示唆するような描写があった。ソコボウズを巨大餃子に調理した後、森本慎太郎と山本耕史の2人が食事をしながらトークする中で、山本がソコボウズの身を「(箸で)つかめそうでつかめない」と評する際、明らかに右隣の森本ではなく、左側にいるであろう人物に向けて話しかけたり、同意を求めたりするような動きを見せた。これに対し、視聴者からはスタッフの笑い声に混じって草間の笑い声が聞こえたという声も寄せられており、徹底した編集作業の裏で、彼の存在が完全に消し去られたわけではないと感じさせる場面が随所にあったようだ。

制作側の苦渋の決断と影響

今回の放送は、制作側が急な事態に対応するため、膨大な労力をかけて編集を行った結果と考えられる。番組は準レギュラーの不祥事という予期せぬ事態に見舞われながらも、多くの視聴者が楽しみにしている人気企画を届けるべく、迅速かつ緻密な編集作業を敢行した。結果として、草間リチャード敬太の出演シーンはすべてカットされたものの、その過程で生じた映像や音声の不自然さは、一部の視聴者に編集の痕跡を感じさせた。

『ザ!鉄腕!DASH!!』の制作陣は、困難な状況下で番組の放送を継続するという責任を果たした一方で、視聴者は編集された映像を通して、放送の裏側にあったドラマと、タレントの活動が番組に与える影響を改めて認識する回となった。

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