フワちゃんのテレビ復帰は依然「夢のまた夢」? 根強い視聴者の拒否反応とその背景

毎週火曜深夜に放送中のバラエティ番組『クロナダル』(テレビ朝日系)の予告動画が、人気タレントのフワちゃん(年齢非公開)を巡り大きな波紋を呼んでいます。動画内でフワちゃんの名前が言及されただけで、SNS上では彼女のテレビ復帰に対する否定的な意見が噴出。かつてテレビの第一線で活躍していたフワちゃんですが、いまだに視聴者からの根強い拒否反応に直面しており、その芸能活動の先行きが改めて注目されています。

『クロナダル』楽屋トークでフワちゃんの名前が浮上

安田大サーカスのクロちゃん(48)とコロコロチキチキペッパーズのナダル(40)がMCを務める『クロナダル』のXアカウントは10月27日、28日深夜の放送に向けた予告動画を公開しました。この回は芸人たちの楽屋トークを定点観測する企画で、ゲストのとろサーモン・久保田かずのぶ(46)、お見送り芸人しんいち(40)、モグライダー・ともしげ(43)が、クロちゃんとナダルとともに会話する様子が映し出されていました。

動画の冒頭、ナダルが「フワちゃんって、テレビであんな感じで出てはりましたけど、じつはほんまはめっちゃ律儀な人っていうイメージやって、僕は」と切り出すと、お見送り芸人しんいちは「意外とちゃんとしてんのよ」と同調しました。最近フワちゃんと食事をしたというしんいちは、久保田から「何の話したの?」と問われると、「俺が一方的ではあるんですけども、『はよ戻ってきてくれよ』っていいながら。『とりあえずスタジオはお前は無理やから、一緒に過酷ロケだけしよう』」と明かし、楽屋は笑いに包まれました。

しんいちはフワちゃんに“禊”として「しんどいこと」をたくさんやろうと提案したそうですが、フワちゃんからは「やりたいけど使ってくれるとこあるかな?」という弱気な反応があったと言います。これを聞いたクロちゃんは「あ、今そんな感じに変わったの?」と驚きの声をあげていました。

予告動画に寄せられた厳しい声と拒否反応の背景

フワちゃん本人が登場したわけではなく、名前が出ただけにもかかわらず、番組の予告動画のコメント欄には、視聴者からの厳しい意見が多数寄せられました。

「フワちゃんはさ、申し訳ないけど見たくないです。シンプルになんでこの人が人気ある感じでテレビ出てるんだろって思ってたし、炎上してやっぱみんな嫌ってたよなーって確信したまである」
「フワちゃんはほんとに戻って来て欲しくない」
「フワはもともとどこに需要あるのかわからん」
「フワちゃん今出すなら写真のみ、動画はしんどいかな、、禊写真に対してみんながあれこれイジるくらいならまだ許せるかも…くらいの温度感」

これらのコメントが示す通り、フワちゃんに対する視聴者の拒否反応は依然として根強く残っています。その大きな原因として、「やす子さん(27)に対する不適切な投稿」が挙げられます。この一件から1年以上が経過した現在でも、そのイメージが払拭されずにいるのが現状です。フワちゃんの名前を出すことすら、視聴者からは敬遠される状態が続いていると言えるでしょう。

フワちゃんの現在の状況と世間の反応フワちゃんの現在の状況と世間の反応

他番組での言及事例と繰り返される批判

フワちゃんの名前がテレビで取り上げられるたびに、同様の批判が繰り返されてきました。例えば、今年9月3日放送の『人間研究所 ~かわいいホモサピ大集合!!~』(日本テレビ系)では、元テレビ東京プロデューサーの佐久間宣行さん(49)が「やらかした人」や「普通だったらテレビに出られない人」を声のみで起用することを提案。これに対し、吹き替え出演していた伊集院光さん(57)が「フワちゃんを呼ぼうぜ」と応じました。番組ではテロップで「※フワちゃん、いつでもお待ちしています」と流れたものの、この「ノリ」にすら「フワちゃんは見たくない」という批判がネット上で噴出しました。

また、9月6日放送の『有吉の夏休み2025 密着77時間 in Hawaii』(フジテレビ系)では、レギュラー出演していたフワちゃんの代わりに野呂佳代さん(42)が登場。有吉弘行さん(51)が野呂さんの「体形いじり」を連発し、みちょぱこと池田美優さん(26)がそれを止めずに笑っていたことで、みちょぱさんにも批判の矛先が向けられる事態となりました。

フワちゃんの名前が言及されたクロナダルの予告動画投稿フワちゃんの名前が言及されたクロナダルの予告動画投稿

これを受け、みちょぱさんは同月21日、自身がMCを務めるラジオ番組『#みちょパラ』(ニッポン放送)で「自分に批判が来るからフワちゃんに帰ってきてほしい」と冗談めかして発言しました。しかし、この発言に対しても「視聴者は望んでいない」など、ネット上では厳しい声が相次ぎました。

芸能界復帰への厳しい道のり

一連の事例は、フワちゃんがかつてテレビの主戦場として活躍していたにもかかわらず、現状ではその復帰がいかに困難であるかを浮き彫りにしています。「やす子さんへの不適切投稿」という過去の出来事が、現在もなお視聴者の心に深く刻み込まれており、名前が言及されるだけで強い拒否反応を示すほどです。

お見送り芸人しんいちが提案した「過酷ロケでの禊」も、フワちゃん自身が「使ってくれるとこあるかな?」と懸念するように、実際に受け入れられるかどうかは不透明です。テレビの世界で再び活躍するためには、単なる謝罪や一部の禊だけでは足りず、時間をかけて視聴者の信頼を回復する、より本質的なアプローチが求められていると言えるでしょう。現在のところ、フワちゃんのテレビ復帰は「夢のまた夢」という厳しい状況が続いているようです。

参考資料