東海テレビ小島会長、女子アナ「接待要員」動員とセクハラ疑惑が浮上

フジテレビ系列の準キー局である東海テレビ放送で、小島浩資会長(66)が女性アナウンサーを「接待要員」として飲み会に動員し、さらに複数の女性社員に対してセクハラ行為を行っていた疑いが「週刊新潮」の取材で明らかになりました。この問題は、タレントの中居正広氏による性加害騒動を発端とするフジテレビグループ内のコンプライアンス問題と関連して、新たな波紋を広げています。

「フジ的体質」を受け継ぐ系列局トップへの疑念

今年1月には、元タレントによる性加害騒動を受け、フジテレビの嘉納修治会長(75)と港浩一社長(73)が辞任。4月には、元フジ専務で関西テレビの大多亮社長(67)も同様に辞任するなど、フジテレビグループでは相次いでトップが交代する事態となりました。これらの辞任劇は、「被害女性を退職に追いやったフジのコンプライアンスや人権意識の低さ」が問題視された結果です。フジテレビ局員からは、このような「フジ的体質」がいまだに系列局トップに受け継がれている例として、東海テレビの小島会長の名前が以前から挙がっていたと指摘されています。

東海テレビ放送は愛知県名古屋市に本社を置くフジ系列の準キー局で、平日昼の帯ドラマやフジテレビの土曜夜のドラマ(土ドラ)制作で知られています。フジテレビ問題では、女性アナウンサーを接待に動員していた実態が明らかになり、その影響は系列局にも及んでいます。今年1月、東海テレビは自局アナウンサーを対象にハラスメント調査を実施し、「上司の指示でアナウンサーが会合に出席する」といった事案はなかったと公表しました。しかし、同社OBは、小島会長が社長就任以降も、取引先との会食を年に数回開催し、その中には「不適切だ」と指摘されるものもあったと証言しています。

小島会長の乱痴気騒ぎの様子小島会長の乱痴気騒ぎの様子

女子アナを巻き込んだ「女性社員の交流」名目の飲み会

小島会長による問題行為の一つとして、2022年春に開催された会食が挙げられています。東海テレビの主要なスポンサーである自動車関連企業のA社トップが、同局の看板アナウンサーの一人であるBアナのファンであることが小島会長の耳に入ったことが発端でした。

その後、小島会長の主導により、「女性社員の交流」を名目として、東海テレビとA社の合同飲み会がセッティングされました。本来であれば、広告やスポーツ事業を担当する女性社員が参加すれば済むはずの場に、小島会長の指示でBアナも参加することになったといいます。この会食をきっかけにA社トップとBアナは連絡先を交換し、以降、A社トップからBアナに対し「いまから飲みに行こう」といった誘いの連絡が頻繁に来るようになったと報じられています。Bアナは後に、「最近、よく誘われるんだよね」と困惑した様子を漏らしていたとのことです。Bアナに詳細を尋ねようとしたところ、「お答えしかねます。会社に連絡された方がいいと思います」と返答があったとされています。

問われる企業倫理とハラスメント対策

今回の小島会長に関する一連の報道は、フジテレビグループ全体に広がる企業倫理の欠如とハラスメント問題の根深さを改めて浮き彫りにしています。系列局トップによる女子アナの「接待要員」としての動員やセクハラ行為は、組織内の権力構造と人権意識の低さがもたらす深刻な問題であり、早急な改善が求められます。視聴者や社会からの信頼回復のためには、透明性の高い徹底した調査と、再発防止に向けた具体的な対策が不可欠です。


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