Snow Man、なぜ『紅白』出場を辞退? STARTO社復帰の裏側

大みそかの風物詩『第76回NHK紅白歌合戦』の出場歌手が11月14日に発表され、STARTO ENTERTAINMENT社からはKing & Princeが3年ぶり6度目の出場を果たすことになりました。しかし、国民的アイドルとして人気を集めるSnow Manの名前は、今年のリストにはありませんでした。

旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT社)の人気グループは毎年恒例で5〜6組が『紅白』に出場していましたが、’23年には創業者である故・ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、NHKが同社所属タレントの新規起用を当面見合わせると発表。その結果、同年の『紅白』は44年ぶりに同社タレントがゼロという異例の事態となりました。

紅白歌合戦を巡る報道が注目のSnow Man紅白歌合戦を巡る報道が注目のSnow Man

ジャニーズ性加害問題とNHKの「決別」、そして視聴率への影響

NHKが旧ジャニーズ事務所との蜜月関係に一時的な決別を決断したものの、その反動は大きなものでした。『紅白』の平均世帯視聴率は、’23年に第1部が29%、第2部が31.9%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)と、ともに史上最低を記録。この結果は、制作サイドに旧ジャニーズ勢の重要性を改めて痛感させることとなりました。

STARTO社タレント起用再開とSnow Manへの期待

’24年には『紅白』を見据えてか、NHKは10月にSTARTO社所属タレントの起用再開を発表しました。NHKが最も出演を熱望したのは、目黒蓮さん(28)を筆頭にメンバー個々で活躍し、今やSTARTO社の代表格ともいえるSnow Manでした。しかし、喉から手が出るほど出演してほしい存在であったにもかかわらず、交渉は決裂し、この年も同社タレントはゼロとなりました。

そして今年、STARTO社は3年ぶりに『紅白』への“復活”を果たしましたが、再びSnow Manの名前はリストにありませんでした。スポーツ報知によると、Snow ManはNHKからオファーを受けていたものの、辞退した模様です。

繰り返される「紅白」辞退の経緯とメンバーの思い

CDデビューした’20年に『紅白』に初選出されたSnow Manですが、メンバーの新型コロナウイルス感染により、涙をのんで辞退。翌’21年にリベンジを果たした際には、ラウールさん(22)が「この1年間、紅白のためにがんばってきたと言っても過言ではない」と発言するほど、『紅白』への思い入れは強かったはずです。

’22年には2年連続で出場し、’23年も“当確”と言われていたところに、喜多川氏の性加害問題によって苦渋を飲むことになりました。新規起用見合わせには「仕方ない」とメンバー一同理解を示していたものの、影響力やセールスといった実力があるにも関わらず“落選”となったことには納得のいかない思いも抱いたといいます。

大晦日の「独自路線」:配信ライブの成功と「決別宣言」

’23年は、『紅白』に加え、東京ドームで毎年開催されてきた「ジャニーズカウントダウンライブ」も中止に。年末の予定が空いたSnow Manは、そこでファンのために単独配信ライブ『Snow Man Special Live~みんなと楽しむ大晦日!~』を開催しました。このライブでは視聴者を意味する同時接続数が133万人を超え、当時の日本歴代1位を記録しました。

同ライブの開催発表に際して、目黒さんは自身のインスタグラムのストーリーズで「9人とみんなで最高の大晦日にしようね! 絶対後悔させないよ 俺らを正解にする」と発言しており、これは“裏番組”である『紅白』への“決別宣言”とも取れるものでした。

Snow Manは’24年も、『紅白』には出場せず、大晦日に同様の単独配信ライブを開催して同接約127万人を記録。今年の年末配信の実施についてはまだ発表されていません。

埋まらない溝と今後の展望

「’23年の時点ですでにメンバー間では、“大晦日に自分たち主導のライブを同じ場所で毎年開いていきたい”という話をしていたそうです。今年の大晦日も生配信ライブが開催される可能性が高いとみられています。STARTO社タレントの起用が復活したなか、Snow Manは『紅白』を選ばなかったわけですが、溝は2年経っても埋まっていないということなのかもしれませんね」と音楽関係者は語っています。

今年は放送開始100周年ということもあり、『紅白』に並々ならぬ気合を注いでいると言われているNHKにとって、Snow Manを失ったのは大きな痛手です。起死回生の一手はあるのか、今後の動向が注目されます。

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