名古屋市で発生した主婦殺害事件は、発生から26年という長い歳月を経て、ついに犯人逮捕に至りました。この事件は、被害者の夫と容疑者が、事件のわずか数カ月前に同窓会で再会していたという衝撃的な事実を伴い、社会に大きな波紋を広げています。長きにわたる“逃亡生活”を送っていたとされる安福久美子容疑者(69)の逮捕は、事件の真相解明に向けた大きな一歩となります。
26年前の悲劇と容疑者の“再会”
事件が起きたのは1999年11月13日の昼頃、高羽悟さん(69)の妻である奈美子さん(当時32)が自宅廊下で血まみれの状態で発見されました。犯行は当時2歳だった息子の目の前で行われたとされ、その残忍さに多くの人々が心を痛めました。
この悲劇の約5カ月前、1999年6月のある昼下がり、軟式テニス部の元部員約20人が集まる高校の同窓会が開かれました。会場の割烹料理店では、約20年ぶりの再会を祝う笑顔が溢れ、一人ひとりが近況を報告し合っていました。高羽悟さんも、11歳年下の妻と結婚し、2歳になる子供がいることを報告しました。食事の後、一同は思い出のテニスコートへ向かい、その時、悟さんの隣には一人の女性が寄り添っていました。
同窓会で明かされた”変貌”と”恋心”
その女性こそ、後に殺人容疑で逮捕される安福久美子容疑者でした。彼女はかつて悟さんに想いを寄せていた同級生であり、この再会の場で「私も結婚して、子育てしながらバリバリ働いて、結構大変なんだよ!」と、自身の近況を語ったといいます。悟さんは、「高校時代は『私、頑張っているから』なんて主張するようなタイプじゃなかったから、その言葉にびっくりしました」と当時を振り返り、心の底から「良かったね。頑張ってね」と声をかけたそうです。しかし、この再会からわずか数カ月後に、悟さんの妻・奈美子さんの命が奪われることになるとは、誰も想像だにしなかったでしょう。
奈美子さん、息子の航平さんと
今年10月31日、26年の時を経て安福久美子容疑者(69)が殺人容疑で逮捕されました。長い間、事件の行方が注目されてきましたが、ついに犯人が特定され、自ら出頭したことで、事件は新たな局面を迎えました。彼女の“逃亡生活”の実態は、警戒と大胆さが入り混じる、虚飾にまみれたものだったと報じられています。今回の逮捕により、事件の動機や背景、そして26年間隠されてきた真実が明らかになることが期待されます。
事件の深層と今後の展開
安福久美子容疑者が被害者夫の高羽悟さんに抱き続けていたとされる恋心、そして事件前に起きていた「家族問題」など、事件の深層には複雑な人間関係が絡み合っている可能性が指摘されています(週刊文春電子版より)。警察は、安福容疑者の供述や証拠に基づいて、事件に至るまでの経緯や動機を詳細に解明していくものとみられます。この長期未解決事件の全容解明に向けた捜査の進展が、今後も注目されます。
参考文献
- 「週刊文春」編集部 (2025年11月20日). 「名古屋主婦殺害」安福久美子容疑者は被害者夫のテニス練習を待ち伏せしていた「無下に帰すわけにも行かないから…」大学時代の号泣事件. 週刊文春電子版.
- Source link: https://news.yahoo.co.jp/articles/e88605935b00228ec236498f28af2750c08dca5e




