AKB48関連の漫画を数多く手掛けてきた漫画家・田辺洋一郎氏が、X(旧Twitter)への投稿内容で物議を醸し、謝罪に至った。しかし、その投稿に対する批判の声は未だに収まらず、アイドルグループSTU48側も肖像権侵害に対し厳正な姿勢で臨むことを表明している。今回の騒動は、AI技術の悪用とSNSにおける倫理観が問われる形となった。
1月3日、田辺氏はxAI社が開発したAI「Grok(グロック)」を使用し、STU48メンバーである工藤理子の写真を「首にマフラーを巻いて、ビキニを着せて」と指示。その生成画像を「作画資料です」というコメントと共にXにアップロードした。この投稿は即座に多くのユーザーから不快感を買うこととなり、現在までに削除されている。
STU48メンバーからの訴えと心の痛み
この事態を受け、STU48メンバーの中村舞は4日、田辺氏に対しXで直接リプライを送り、「何も面白くないし、誰でも見ることができるXでこういうことをやるのはやめてください。前のポストも早く消してください」と強く訴えた。
さらに、被害を受けた工藤理子本人も4日の配信で心境を明かしている。彼女には「私にも説明責任があるのでは?」といったコメントが寄せられ、「私の写真がAIで悪用されたのに、私が悪いみたいな見方をするから悲しい」と困惑。「私はただAIに脱がされただけなのに」と何度も「悲しい」と呟き、その胸の内を吐露したという。この怒りは他の芸能人にも波及しており、女優の新谷姫加も自身のXで「Grokで“水着にして”とか言って人の写真を勝手に裸にしたりするの気持ち悪すぎる、絶対にやめて」「本当にやめなさい。駆逐してやりたい」と強い言葉で批判した。
漫画家・田辺洋一郎氏のX投稿について謝罪文を掲載する画像
STU48運営事務局の毅然とした対応
STU48運営事務局は、今回の件に対する動向が注目される中、5日に公式サイトを更新。「STU48メンバーの肖像権・パブリシティ権に関するお願い」と題し、メンバーの肖像権及びパブリシティ権を著しく侵害する行為は看過できないと表明した。その上で、「今後、こうした無断アップロード行為に対しては、厳しい姿勢で対処してまいります」と、法的措置も視野に入れた厳格な対応を示唆している。
田辺氏の謝罪と止まない世論の批判
一連の騒動を受け、田辺氏はようやく5日になってXに謝罪文を投稿した。自身の意識の低さと傲慢さを認め謝罪すると共に、「現在関わりのあるグループとの取引停止をさせていただきました」と報告。これまで「アイドルに詳しい漫画家」を自称し、AKB48やSKE48など数々のアイドルグループ関連作品に携わってきた田辺氏にとって、この取引停止は大きな痛手となったことだろう。
しかし、謝罪文が公開された後も、世間の非難の声は止まない。「なぜ投稿する前に気がつかないんだ?」「停止させていただきましたじゃなくて、クビになったんでしょうに」「取引停止させていただいたって、なんか上から目線だな」「やっちゃいけない事の分別もつかない時点で、プロ失格ですわ」といった厳しい意見がインターネット上には相次いでいる。「後悔先に立たず。汚名はずっと残り続ける」という指摘もあり、新年早々、田辺氏は自身の行為が招いた大きな代償に直面している状況だ。
参考文献:
- Yahoo!ニュース: 漫画家・田辺洋一郎氏のAI悪用騒動、STU48運営が厳正対処を表明





