昨年1~11月に全国の警察が対応した110番通報は829万9775件(前年同期比5万9937件減)で、うち18・4%に当たる152万4542件が緊急性のない内容だった。警察庁が集計し10日付で発表した。同庁は事件事故や災害時の対応に支障が出かねないとして、不急の場合は「警察相談専用電話(#9110)」の利用を呼び掛けている。
緊急性のない110番は前年同期の19・2%と比べやや改善したが、「免許更新の方法を教えて」といった照会や「子供が言うことを聞かないので警察官が叱って」「家の中にゴキブリがいる」など相談や警察対応が不要な内容もあった。
緊急性のある110番は677万5233件で、事故や違法駐車などの交通関係が275万8927件で最多。犯罪や不審者関連などの各種情報(131万2419件)、泥酔者や認知症の高齢者らの保護・救護(49万3146件)などが続き、災害関係は7万9619件だった。