浄土真宗本願寺派の本山、西本願寺(京都市下京区)で27日、仏門に帰依することを誓う「帰敬式(ききょうしき)」(おかみそりの儀)が行われ、同派宗門関係学校の相愛高校(大阪市中央区)の3年生ら約百人が参列した。
御影堂(ごえいどう)で行われた儀式では、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮して参列者はマスクを着用。厳かな雰囲気の中、マスク姿の大谷光淳(こうじゅん)門主(42)が、念珠を手に合掌する一人一人の頭にかみそりを静かに3回ずつあてた。
大谷門主は高校生らに「仏教の教えを思い出して自分自身の生き方を振り返ってこれからの人生を歩んでください」と語りかけた。参加した竹下志音(しおん)さん(18)は「とても緊張したが、いい機会をいただいてよかった」と話していた。