新型コロナウイルスの感染拡大防止のための臨時休校を受け、教育事業を展開する企業が自宅などで学習する児童・生徒をサポートしようと、インターネットを活用したオンライン教材などの無料提供を次々と始めている。
ベネッセホールディングス（岡山市）は通信講座「進研ゼミ」のサービスを会員以外にも提供。「電子図書館 まなびライブラリー」を公開しているほか、３学期の復習ドリルの無償配布も郵送で行っている。
学研ホールディングス（東京）は「家庭学習応援サイト」を開設し、小中高生向けの授業動画を配信。「勉強だけでなく、読書習慣を身につける機会になるように」と書籍も順次、公開する。
通信アプリ大手のＬＩＮＥ（ライン）も、学習塾を展開する企業などと連携し、公式アカウント「新型肺炎休校サポート ＬＩＮＥみらい財団」で中高生向けの学習動画を配信。その他、プログラミング教育事業「あんず堂」（大阪市天王寺区）は、学習サイト「アポロン」を無料で公開している。
経済産業省はホームページ（ｈｔｔｐｓ：／／ｗｗｗ．ｌｅａｒｎｉｎｇ－ｉｎｎｏｖａｔｉｏｎ．ｇｏ．ｊｐ／ｃｏｖｉｄ＿１９／）で、こうした無料提供の取り組みを紹介。「一人でも多く、学びの機会を届けたい」としている。
