4日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、前日比1173・45ドル高の2万7090・86ドルと急反発した。上げ幅は過去2番目の大きさで、6営業日ぶりに2万7000ドルを回復した。米大統領選の民主党候補指名争いで、当初劣勢が伝えられた中道バイデン氏が躍進したことが好感された。
公的な国民皆保険の導入を訴える左派サンダース氏の勢いがやや弱まった。市場の警戒感が和らぎ、医療保険のユナイテッドヘルス・グループが大幅高となり、ダウ平均の上昇をけん引した。
ハイテク株主体のナスダック総合指数も334・00ポイント高の9018・09と急上昇した。
新型コロナウイルスの感染拡大に対し、各国が景気刺激策を打ち出すとの思惑も買いを誘った。ただ、投資家の不安心理を映す「恐怖指数(VIX)」は32程度と節目の20を大幅に上回ったままで、市場の先行きは不透明だ。(共同)