NY株急落、969ドル安 米長期金利は過去最低





5日のニューヨーク株式市場(ロイター)

 【ワシントン=塩原永久】5日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、米国での新型コロナウイルス感染拡大への警戒感から、前日比969・58ドル安の2万6121・28ドルで取引を終えた。1千ドル超の上げ幅となった前日から一転して急落。投資家がリスク回避の姿勢を強め、安全資産とされる米10年債利回りは一時0・9%を下回り、過去最低を更新した。

 肺炎を引き起こす新型コロナ感染者の増加が、経済活動を下押しする懸念が深まり、ダウは先週から、1日の上下動が1千ドルを超える日が続出する神経質な展開となっている。

 前日に西部カリフォルニア州が非常事態を宣言し、この日は米西海岸に拠点を置くハイテク大手の売りが広がった。業績悪化が鮮明になった航空大手の下落も目立った。

 リスクを避けたい投資家の資金の逃避先となった米国債は買いがふくらんだ。長期金利の指標となる10年債利回りは一時0・899%まで下落した。

 住宅ローン金利も過去最低を更新。米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)によると、30年固定住宅ローン金利は5日まで1週間の平均で3・29%まで下がった。統計が残る1971年以降でもっとも低い金利水準という。



Source link