幸楽苑が赤字転落へ　台風１９号と新型コロナ影響

　ラーメン店「幸楽苑」をチェーン展開する幸楽苑ホールディングス（ＨＤ）は９日、令和２年３月期連結決算の純損益予想を従来の１１億円の黒字から４億円の赤字に下方修正したと発表した。昨年１０月の台風１９号による工場被災や、２月中旬以降に新型コロナウイルスの感染拡大で客足が鈍った影響を見込んだ。

　売上高の予想は４２０億円から３８０億円に引き下げた。台風１９号で福島県郡山市の工場が操業を停止したことで一時、約２４０店舗が休業した。台風被害や新型コロナによる影響とは別に、不採算店の閉鎖などで減損損失も計上した。