10日午前の東京株式市場は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大を背景とする前日の米国株暴落を受け、日経平均株価(225種)は続落した。朝方には下げ幅が一時800円を超え、節目の1万9000円を割り込んだ。その後は円安ドル高を支えに買い戻され急速に下げ幅を縮めるなど、不安定な値動きとなった。
午前終値は前日終値比293円19銭安の1万9405円57銭。東証株価指数(TOPIX)は17・15ポイント安の1371・82。
9日のニューヨーク市場でダウ工業株30種平均は暴落し、終値は前週末比2013・76ドル安と過去最大の下げ幅を記録した。10日の東京市場にもこの流れが波及し、朝方は全面安の展開となった。平均株価は取引時間中として約2年11カ月ぶりの安値を付ける場面もあった。