【AFP=時事】南米コロンビアで、6月の選挙集会中に頭を銃で撃たれて重体となり、病院で治療を受けていたミゲル・ウリベ上院議員(39)が死亡した。妻が11日朝、明らかにした。
治療に当たった医療機関が9日発表したところによると、ウリベ議員は、頭を撃たれた際の傷に関連して新たな脳出血を起こし、再び危篤状態になった。
ウリベ氏は6月7日、首都ボゴタの労働者が住む地区で行われた集会中、頭を2発撃たれるなど計3発撃たれた。
当局は、実行犯の15歳の少年を含め、この事件に関連して容疑者6人を逮捕した。また、解散したゲリラ組織「コロンビア革命軍(FARC)」が首謀者である可能性を指摘している。
ウリベ議員は、右派のアルバロ・ウリベ元大統領の野党「民主中道党」に所属しているが、元大統領と血縁関係はない。ウリベ議員は昨年10月、2026年5月の次期大統領選に出馬する意向を表明していた。
ウリベ議員襲撃により、コロンビアでは政治的な殺人や襲撃が日常的だった1980~1990年代の暴力が再び繰り返されるのではないかという懸念が再燃した。【翻訳編集】 AFPBB News