米大統領選 カリフォルニア州でサンダース氏が勝利確実





米民主党予備選で投票所の外で報道陣に語るサンダース上院議員=10日、ミシガン州(ロイター)

 【ワシントン=黒瀬悦成】米大統領選の民主党候補指名争いで、3日の「スーパーチューズデー」に実施された西部カリフォルニア州予備選は12日、急進左派のサンダース上院議員(78)が勝利を確実にした。CNNテレビなどが伝えた。郵送投票などの集計が長引き、勝者が確定していなかった。

 同州では当初からサンダース氏の勝利が有力視されていた。ただ、政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によると、同州の一般代議員415人のうち同氏がこれまでに獲得した代議員数は210で、162を確保した対抗馬のバイデン前副大統領(77)に大差をつけることはできなかった。

 これまでの全米各地での予備選・党員集会を踏まえた獲得代議員数の合計(12日現在)はバイデン氏878、サンダース氏725となっている。

 現在も集計が続く10日の西部ワシントン州予備選は、サンダース氏が優勢とみられていたものの、現在はバイデン氏がわずかにリードしている。

 一方、民主党全国委員会は12日、西部アリゾナ州フェニックスで予定されていたバイデン、サンダース両氏による候補者討論会の開催場所を首都ワシントンに移すと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、両候補が航空機で長距離の移動を強いられるのを避けるためとしている。

 討論会はCNNテレビが生中継するものの、会場に聴衆を入れず、他メディアによる陣営関係者に対する直接取材も行われない。

 トランプ大統領も、13日以降に予定していた大統領選関連のイベントを中止または延期した。19日に中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで実施予定だったカトリック信徒の支持者向けの集会も延期した。



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