テレ東、社員8割出社せず放送継続 リモートワーク強化へ


 テレビ東京の小孫茂社長の定例会見が26日、東京・六本木の同局で行われた。新型コロナウイルスの感染拡大について「ワンステージ、深刻な方に変わったと受け止めている」と述べ、今後、外出禁止などの措置がとられることを想定し、在宅勤務や会社に出社しない「リモートワーク」の態勢を強化する方針を示した。27日は全社員の2割強が出社、残りの7~8割は出社せず通常の放送を続ける。

 同局では先月末から、リモートワークの推進、社長も含めた交代勤務の導入など新型コロナウイルス対策に取り組んできた。現在は、約4割が在宅勤務をしているという。

 25日に行われた東京都の小池百合子知事の会見をふまえ、小孫社長は「首都圏が新たな動きに出始めた。事態は相当切迫している。3月末に、より強い行政の措置が出たとしても、放送が続けられるように」と述べ、態勢を強化すると説明。

 在宅勤務の社員を増やした場合を想定したテストをするとし、「明日(27日)は全社員の2割強が出社。残りの8割が在宅で通常の放送をやってみる。最終的には1割の出社でできるかと思っている」と話した。

 同局の人気番組には、出演者と地元住民との交流が見どころになっているものや、一般の人たちの日常の一コマに注目したものが数多くある。

 会見に同席した高野学総合編成局長は、旅バラエティー番組「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」について、「コロナ感染の問題が始まってから、ロケはしていない。人情、触れあいが大切な番組なので、今の状況は苦しいが、番組ファンの安全を第一に考えて裏切らないようにしたい」と話した。「モヤモヤさまぁ~ず2」、「家ついて行ってイイですか?」などもロケを控えているという。



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