いじめ被害男児 別室で自習後不登校に 吹田の市立小 


 大阪府吹田市の市立小学校が昨年6月、いじめを受けた6年生の男児を別室で自習させ、その後、男児が不登校になっていたことが30日、分かった。不登校を受け、市教委は同9月、いじめ防止対策推進法に基づき「重大事態」と認定。学校は同11月、事実関係を認め、男児と保護者に謝罪した。

 市教委によると、男児は昨年6月6日、同級生の男児4人からたたかれたり、「死ね」などの暴言を吐かれたりするいじめを受けていると担任に相談。男児が教室内へ入るのを不安がったため、学校は同13日から会議室で教員が付き添う個別授業を行った。

 同24日以降、学校は「別室の居心地が良いと男児が教室に戻りづらくなる」として、会議室でプリントでの自習などの時間を設けるようになったが、こうした方針の変更を事前に保護者や男児に説明していなかった。

 学校側の対応に保護者は「加害児童を別室へ移すべきではないか」と抗議。その後、学校は保護者に方針変更について説明するなどしたが、男児は昨年7月以降、断続的に不登校に。学校は加害児童を別室に移して対応したが、男児の不登校は続き今月18日の卒業式も欠席した。

 市教委は「教室に復帰させる目的で付き添いから自習へと変更したが、保護者へ事前に説明しなかったのは配慮が足りなかった」としている。



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