滋賀患者死亡 再審無罪に西山さん笑顔「うれしい」

[ad_1]



無罪判決を受け、弁護団と握手を交わす西山美香さん=31日午後、大津市(永田直也撮影)

無罪判決を受け、弁護団と握手を交わす西山美香さん=31日午後、大津市(永田直也撮影)

 「被告人は無罪」。31日午前10時半過ぎ、大津地裁の法廷に、主文を言い渡す大西直樹裁判長の声が2度響くと、西山美香さん(40)は前を見据え、小さくうなずいた。

 滋賀県東近江市の湖東記念病院で平成15年、男性患者=当時(72)=の人工呼吸器を外し殺害したとして殺人罪で懲役12年が確定、服役した元看護助手の西山さんの再審で同日、無罪判決が言い渡された。「真っ白な判決を」との思いで、白色のブラウスとスカートを着て判決に臨んだ西山さん。判決後、涙をぬぐいながら地裁前で待つ支援者らに感謝を伝えると、拍手と歓声が起こった。判決後に大津市内で開いた記者会見では「まだ実感がわかないが、うれしい」と、喜びをかみしめるように語った。

 「裁判をやめたい」。これまで何度も心が折れそうになった。その度に励ましてくれたのが両親だった。「これまで悔し涙ばかりだったが、やっとうれし涙を流してもらった」。法廷で無罪判決を聞いて涙した母の令子さん(69)を思い出すとまた、感極まった。

 記者から無罪判決への心境を問われ、「本当にやめずに戦ってきてよかった」とした上で、「私のことを教訓に(裁判所や捜査当局が)変わっていかないといけない」と訴えた。

 判決では裁判長が説諭。「もう嘘は必要ない。ありのままの自分と向き合ってほしい。今日がその第一歩です」と西山さんに語りかけ、「この事件は日本の刑事司法を変える原動力になる」とも述べた。

 井戸謙一弁護団長は「こんなに真剣で踏み込んだ説諭は前例がない」と受け止めた。そして判決について「刑事司法全体の問題点を改善し、変えるための教訓がちりばめられている。裁判に関わる全ての関係者が考えるべき問題だ。改めて気が引き締まる思いだ」と語った。

[ad_2]

Source link