米露関係に前向きな動き 露が米支援、医療機器など

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ロシアのペスコフ大統領報道官(ロイター)

ロシアのペスコフ大統領報道官(ロイター)

 ロシアは3月31日、新型コロナウイルスが猛威を振るう米国に対し、医療機器や防御用品などの人道支援を実施することを決めた。支援物資を積んだ飛行機は近くモスクワから米国に向け出発する。ペスコフ大統領報道官が明らかにした。悪化の一途をたどる米ロ関係にとり異例の前向きな動きとなりそうだ。

 前日のロシアのプーチン大統領とトランプ米大統領の電話首脳会談での合意に基づく決定。ペスコフ氏によると、プーチン氏が米国での新型コロナの深刻な感染拡大に触れて支援を申し出た。トランプ氏は謝意を述べ、受け入れたという。

 ロシアは新型コロナが引き起こす肺炎の治療に必要な人工呼吸器について、十分な数を持っており、同呼吸器や防護服などを提供するとみられる。プーチン氏は、米国のメーカーの生産が需要に追い付き、ロシアが必要となった場合、米側から支援してもらうことも期待しているという。

 ペスコフ氏は、支援物資を調整する過程で「米側の一部には、両首脳の合意を迅速に実現しようとの思いがないとの印象を受けた」と述べ、米側の対応に不満を示した。(共同)

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