週明け6日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は大幅反発し、前週末比1627・46ドル高の2万2679・99ドルで取引を終えた。上昇幅は約2週間ぶりの大きさ。新型コロナウイルスの感染拡大ペースが鈍ることへの期待感が高まり、買いが進んだ。
米国の最大感染地、ニューヨーク州で感染による死者の1日の増加数が初めて減少し、投資家心理が改善した。ダウ平均の全構成銘柄が上昇した。上昇率は航空機のボーイングが最も大きく、19%を超えた。
ハイテク株主体のナスダック総合指数は540・16ポイント高の7913・24と大幅反発した。
この日の米株価は急伸したが、市場では感染状況や経済の先行きへの懸念は強く、相場が大きく変動する日が続くとみられている。金融大手JPモルガン・チェースのダイモン最高経営責任者(CEO)は6日、書簡で「ひどい不況」を見込んでいると明らかにした。(共同)