イタリア政府は14日、新型コロナウイルス感染者が前日から2972人増え16万2488人になったと発表した。1日の新規感染者が3千人を下回ったのは3月14日以降初めてで、ピーク時の約6600人の半数以下になった。一方、今月12~13日に外出禁止に違反した計3万人以上が摘発されており、当局は感染の再拡大を警戒している。
キリスト教の復活祭(イースター)翌日の祝日「天使の月曜日」だった13日だけで、約1万7千人が正当な理由なく外出し摘発された。この日は例年多くの人がピクニックに出掛けるが、同国では5月3日までの外出禁止が決まっている。
4月14日発表の新型コロナウイルスに感染した死者は前日から602人増え2万1067人となった。依然として連日多数の死者が出ている。ただ集中治療を受けている患者は減少を続けており3186人となった。
また感染者のうち3万7130人が回復した。症状がないか軽いために自宅待機となっている感染者も7万3094人いる。(ローマ 共同)