「非常に危機的」「リーマン上回る恐れ」 日銀総裁一問一答

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金融政策決定会合後の会見で話す日銀の黒田東彦総裁=27日午後3時57分、東京都中央区(代表撮影)

金融政策決定会合後の会見で話す日銀の黒田東彦総裁=27日午後3時57分、東京都中央区(代表撮影)

 日本銀行の黒田東彦総裁の記者会見での主なやり取りは次の通り。

 --展望リポートで令和4年度の物価が目標とする2%に届かないと予測した

 「新型コロナウイルスの感染拡大の影響と、原油価格の大幅な下落という極めて大きな外的ショックが加わり、物価は当面、弱含むとみている。感染拡大の収束時期や影響の大きさは不確実であり、物価の先行き見通しは不透明感が極めて強い」

 --5年4月の総裁の任期までに目標を達成できないことへの受け止めを

 「相応に時間がかかるとみているが、2%の物価目標の実現を目指すことに変わりはない。強力な金融緩和を粘り強く続けることが、収束後に物価目標が実現に向かう上で重要だと考えている」

 --新型コロナの影響が長期化して、日本経済が再びデフレに陥るリスクは

 「2年度は物価がマイナスになる。だが、3年度は0%か若干のプラスで、4年度には幅はあるが、1%程度になるという見方の審議委員もいる。この限りではデフレが再発するとはみていないが、かなりの注意を要する状況ではある」

 --資金繰りに苦しむ企業や個人が増えている

 「外出自粛や店舗休業などが経済活動を抑制し、企業活動が縮小しており、大企業も中小企業も資金繰りが非常に厳しい。資金繰りで倒産することがないよう民間金融機関への新たな資金供給を検討するなど、リーマン・ショック時を上回る金融支援を講じている」

 --これから日銀が果たすべき役割は

 「リーマンの時とは違った形の危機ではあるが、結果として経済にリーマン時を上回るようなネガティブな影響が出る恐れがある。非常に危機的な状況にあることを十分認識しながら、中央銀行としてできることは何でもやる、最大でやるということに尽きると思う。政府と中銀の協調した行動も必要だ」

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