東証小幅反落、12円安 コロナ長期化に警戒感


 28日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は小幅反落した。終値は前日比12円03銭安の1万9771円19銭。新型コロナウイルスの流行長期化への警戒感がくすぶった。感染拡大ペースが鈍ることへの期待を背景に、前日終値を上回る場面もあった。

 東証株価指数(TOPIX)は1・90ポイント高の1449・15。出来高は約12億3300万株。

 国内では新型コロナの新規感染確認が続き「政府の緊急事態宣言の早期解除は難しい」(大手証券)との慎重姿勢につながった。新型コロナによる需要減少で米原油先物相場は下落傾向を示し、金融市場の波乱要因になりかねないと不安視された。平均株価が27日に上昇した反動で利益を確定させる売り注文が出た。

 一方、欧米で経済活動再開を模索する動きが出ていることを好材料と捉える見方があった。日銀が日本株の上場投資信託(ETF)を購入して相場を買い支えることも期待された。



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