1日午前の東京株式市場は新型コロナウイルス感染症の流行長期化を警戒する売り注文が先行し、日経平均株価(225種)は大幅反落した。下げ幅は一時400円を超え、前日に回復した節目の2万円を割り込んだ。
午前終値は前日終値比463円28銭安の1万9730円41銭。
雇用情勢の悪化や個人消費の減少を示す米経済統計が重荷となり、4月30日の米ダウ工業株30種平均が下落した。欧州株も値下がりした。投資家の慎重姿勢が東京市場に及び、朝方から幅広い業種の銘柄が売られた。新型コロナの治療薬候補への期待を背景に4月30日の日経平均株価が上昇した反動で、当面の利益を確定する売りが出た。
政府の緊急事態宣言は5月6日の期限から延長される方向で調整が進み、国内経済の冷え込みが改めて意識された。