米英の有力2紙が相次いで、ロシアの新型コロナウイルス感染による死者数は約70%も少なく申告されているとの疑惑を報道、これに対しロシア外務省は13日、記事は偽情報だとして両紙に訂正を要求した。
ロシア政府発表の新型コロナ感染者数は14日現在、25万2245人で米国に次ぎ世界2位だが、死者数は2305人と感染者数の規模の割に少なく、統計の正確さに疑問が出ている。
米紙ニューヨーク・タイムズは、4月のモスクワ市の死者総数は過去5年の平均を1700人以上も上回ったと指摘。新型コロナ感染による死者数は発表された642人よりずっと多い可能性があるとの見方を報じた。英紙フィナンシャル・タイムズも同様の記事を掲載。両紙は、ロシア内外専門家の分析を踏まえ、ロシアの感染者数は70~80%過少申告されている可能性があると指摘した。(共同)