中山社長の取締役再任焦点　三陽商会が株主総会

　アパレル大手の三陽商会は２６日、東京都内で定時株主総会を開く。中山雅之社長の取締役再任を求める会社提案が可決されるかどうかが焦点だ。約６％の株式を持つ米投資会社ＲＭＢキャピタルは事業立て直しに失敗したとして再任に反対しており、他の株主にも反対を呼び掛けている。

　ＲＭＢは元クラシエホールディングス社長の小森哲郎氏ら７人の取締役選任を株主提案している。会社側は中山氏再任や、スポーツ用品大手ゴールドウイン出身の大江伸治副社長の取締役就任などを提案。総会後に中山氏は副社長に退き、大江氏が社長に昇格するとしている。

　三陽商会は平成２７年に英高級ブランド「バーバリー」の販売契約が終了して以降、業績が低迷している。令和２年２月期連結決算の最終損益は２６億円の赤字だった。赤字は４年連続となる。