英国とカナダは1日、トランプ米大統領が表明した先進7カ国首脳会議(G7サミット)へのロシア招待の構想に反対する考えをそれぞれ表明した。
カナダのトルドー首相は、2014年にロシアがウクライナ南部クリミア半島を一方的に編入したことを念頭に「ロシアが国際法を軽視し続けていることがG7に参加できない理由であり、今後も加わることはないだろう」と主張。その上で「G7は常に、多くを共有している友好国や友人と率直な会話をする場だ」と述べ、ロシアを含む20カ国・地域(G20)グループとの違いを強調した。
ジョンソン英首相の報道官もロシアのG7復帰に不支持を表明。ただ、サミット議長国が招待国を決めるのが通例となっているとして米側の提案を見極めるという。英メディアが伝えた。
報道官は、英国や同盟国の市民の安全を脅かすような活動を停止しない限り復帰させるべきではないと主張した上で、復帰を正当化するような変化は確認できていないと説明した。(共同)