【外信コラム】ポトマック通信 コロナ禍中の明と暗

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 NASAの飛行士2人が乗った宇宙船「クルードラゴン」を搭載し、ケネディ宇宙センターから打ち上げられるファルコン9ロケット=5月30日、米フロリダ州ケープカナベラル(AP=共同)
 NASAの飛行士2人が乗った宇宙船「クルードラゴン」を搭載し、ケネディ宇宙センターから打ち上げられるファルコン9ロケット=5月30日、米フロリダ州ケープカナベラル(AP=共同)

 新型コロナウイルスの感染拡大防止に躍起となってきた米国の各州が軒並み経済再開に踏み切り、人々の表情もわずかながら和らいできているようだ。

 明るい兆しを象徴するかのように、米企業スペースXが開発した新型宇宙船「クルードラゴン」が米南部フロリダ州から打ち上げられ、国際宇宙ステーションにドッキングした。米国からの有人宇宙船の打ち上げは9年ぶりで、しかも民間の宇宙船。

 打ち上げのテレビ中継では乗り込んだ宇宙飛行士の様子も同時に見られ、コロナ禍の中でイベントを盛り上げようという意図もひしひしと伝わってきた。

 現地で打ち上げを見たトランプ大統領は「わが国の最も大胆な偉業、勇壮なる旅が今始まる」とたたえたが、新型コロナで国が危機に直面しながらも、こうした大事業を成し遂げられる米国の底力に改めて驚かされた。

 一方で、黒人男性が白人警官に暴行されて死亡した事件をめぐる抗議デモが全米各地で暴徒化している。放火や略奪などが行われ、ワシントンのホワイトハウス近くでも警官隊が鎮圧する事態になった。

 新型コロナによる社会不安も背景にあるとみる向きもあるが、根深い黒人差別への反発が今、顕在化した理由を深く考えてみたい。(住井亨介)

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