警察署逃走の被告 強盗致傷罪など「私ではない」





樋田淳也被告

 大阪府警富田林署で勾留中に逃走したとする加重逃走罪などで有罪の部分判決を言い渡された樋田(ひだ)淳也被告(32)の裁判のうち、強盗致傷罪などを審理する裁判員裁判の初公判が8日、大阪地裁堺支部(安永武央裁判長)で開かれた。被告は「私ではない」などと述べ、いずれの起訴内容も否認した。

 起訴状によると平成30年5月5日、大阪府富田林市の路上で、金品を奪う目的で通行人に刃物を突きつけ、約10日間のけがをさせたなどとしている。

 検察側は冒頭陳述で、被告は強盗致傷事件に加え、直前に2件のひったくり事件を起こしたと主張。弁護側はいずれの事件も被告が犯人ではないと訴えた。

 被告は事件後に逮捕・勾留されたが、30年8月に富田林署の面会室から逃走した。堺支部は起訴された21件のうち、加重逃走罪など18件を裁判官だけで審理。今年5月に17件を有罪、窃盗1件を無罪とする部分判決を言い渡した。裁判員裁判では残る3件を審理し、7月に全体の量刑を含めた判決を言い渡す。



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