台湾の駐米代表に蔡氏側近の女性


 【台北=矢板明夫】台湾の蔡英文総統は17日までに、次期の駐米代表(大使に相当)に自らの側近で親友、総統の諮問機関「国家安全会議」諮問委員の蕭美琴(しょう・びきん)氏(48)を任命した。台湾人の父親と米国人の母親を持ち、英語が堪能な蕭氏は台湾初の女性駐米代表。近年、米台関係が急接近する中、蔡氏は米政権中枢とのパイプ役として蕭氏に期待を寄せる。

 蔡氏は「国家と地域の安定と繁栄のため多くの可能性を作り出してもらいたい」としている。

 蕭氏は神戸市生まれ。幼い頃、宣教師の父親と世界を転々とし、多くの国際経験を持ち、米コロンビア大学で修士号を取得した。

 若いときから台湾独立運動に参加。民主進歩党ワシントン事務所スタッフとしても活躍し、米国内に豊富な人脈がある。2002年以降、立法委員(国会議員)を4期務めた。今年1月の立法委員選に出馬したが落選した。



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