トランプ米大統領は20日、再選を狙う11月の大統領選に向け、南部オクラホマ州タルサで約3カ月ぶりに大規模な集会を開いた。白人警官による黒人男性暴行死事件などへの対応を批判され支持率を落としており、新型コロナウイルス感染拡大で中断した選挙運動を本格再開し、反転攻勢を狙う。
経済活動再開を進める同州では新型コロナ感染者が急増しており、感染拡大への地元当局の懸念を無視し開催を強行。約1万9000人収容の会場のアリーナ内外には、多くの支持者が集まっており、地元当局は反トランプのデモ参加者と合わせ計10万人が来る可能性があるとみている。
トランプ選対は会場で体温検査を実施し、マスクを配布したが、着用は義務付けず、お互いに距離を取る措置も導入しなかった。選対は20日、集会の準備に当たっていたスタッフ6人の感染が判明したと明らかにした。(共同)