政府は24日、人工知能(AI)を用いて新型コロナウイルス対策の効果などを評価・分析する有識者会議の初会合をテレビ会議方式で開いた。
会合には、感染症とAIの専門家らが出席した。これまでに得られた膨大なデータを分析し、今後の感染症対策や社会経済活動を行うための「新たな生活様式」の策定に生かす狙いがある。
冒頭、西村康稔経済再生担当相は、AIを用いて飛沫(ひまつ)経路をシミュレーションすることを通じた感染防止対策の検討や、政府の新型コロナ対策の効果分析を行いたい考えを示した。そのうえで「いつ第2波がくるか分からない。それに備えるために、急ぎ検討を進めなければならない」と強調した。
西村氏はスーパーコンピューターの計算速度の世界ランキングで1位になった「富岳」も活用する方針を表明し「英知を結集し、世界をリードする取り組みになることを期待したい」と語った。