【動画あり】伝説のトキワ荘 2階に「昭和」が見えた 漫画文化を継承 内覧会ルポ


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 住宅街に現れた、くすんだベージュ色のアパート。階段をきしませて2階へ上がると、手塚治虫や石ノ森(当時は石森)章太郎らが入居していた昭和20~30年代へタイムトリップできる。27日、東京都豊島区南長崎で開かれた「トキワ荘マンガミュージアム」(7月7日開館)の内覧会に、「昭和」を知らない平成生まれの記者も参加してみた。

食べかけのラーメン

 施設はトキワ荘が竣工(しゅんこう)してから10年後を再現しているため、外壁が雨だれで黒ずむといった細かい意匠が張りめぐらされている。ギシギシと階段を上がって最初に見えるのは、くみ取り式のトイレ。隣には住人共同の炊事場がある。壁には「火の用心」「節水」と張り紙があり、作業台の上には、食べかけのラーメンが置きっぱなしだ。


公開されたトキワ荘マンガミュージアム。再現されたよこたとくおの20号室。テレビには当時の映像が流されている=27日午前、東京都豊島区(酒巻俊介撮影)
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 4畳半の部屋をのぞくと、漫画原稿が床に散らばっていたり、白黒放送がテレビで流れていたりと、漫画に没頭して青春を過ごした若者の生活が見える風景が広がっている。窓の景色は今の外景ではなく、当時のトキワ荘の窓から見えたものを絵によって再現している。来館者が作業途中の机に向かい、漫画家の気分になりきる写真撮影スポットも用意されている。

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