第3波でも3連休でホテル満室、「客も従業員も守らないと」

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■病床フル稼働難しい

 感染症指定医療機関の一つで、重症者を受け入れできる静岡市立静岡病院(静岡市)は、19日午後3時時点で感染者用の17病床に5人が入院している。残りは12床あるものの、対応する職員数に限界がある。

 例えば、複数の患者で症状が重ければ多くの職員がかかり切りになるため、必ずしも全病床をフル活用できないという。関係者は「重症者が増え続ければ、病床が実質的に逼迫(ひっぱく)する可能性は高い」と話した。

 静岡病院は外部のウイルスを持ち込まないよう、12日から入院患者へのお見舞いを原則として禁止した。沼津市立病院も今月25日以降、面会時間を短縮するなどの対策をとる。

 県専門家会議の座長を務める県立静岡がんセンター感染症内科の倉井華子部長は、「今後、高齢者をはじめ重症化リスクの高い人へ感染が広がれば、医療現場の対応は一段と難しくなる」と指摘した。

■「満室うれしいけど…」

 伊豆半島の海沿いにある老舗ホテルは政府の観光支援事業「Go To トラベル」で満室が続いていた。第3波が鮮明になった後の2、3日前から、少人数団体のキャンセルが相次ぐものの、週末の3連休は現状で満室のままだ。女性従業員は「客足が戻ったのはうれしいが、感染から客も従業員も守らないといけない」と心境を吐露した。宿泊客の人数制限などの対策を検討しているという。

 静岡県熱海市内の主要ホテルは、3連休でキャンセルが出てもすぐに埋まる状況にある。「Go To トラベル」の利用者がキャンセルすると、割引分を戻した正規料金を基に違約金が算出される。本来は割安なはずの旅行が、キャンセルにより大きな出費を招くことになるため、宿泊業者の多くは第3波の影響は足元で限定的とみている。ある経営者は、「キャンセルが出るとすれば、全国的な状況を見て旅行を控える心理になるからだろう」と分析する。

 県内の観光業界関係者は「この動きを止めれば、経済活動も止まる。政府が『Go To』を続ける以上、自治体は自粛を要請しにくいだろう」と話した。

■忘年会予約少なく

 川勝静岡県知事は18日の定例記者会見で、忘年会などのコロナ対策として、4人以下での飲食などを推奨した。国の飲食店支援事業「Go To イート」の恩恵を受けた飲食業界に再び逆風が吹く恐れがある。

 浜松市内のイタリア料理店は、例年は毎日のように入る忘年会の予約が、今年は現状で数件にとどまるという。店の女性は「かなり客足が戻っていたのに、また人数の制限がかかったらたまらない」と嘆いた。

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