コロナ診断キット、千里眼2B号…韓国科学技術界、今年大きく発展

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千里眼衛星2B号。[韓国航空宇宙研究院提供]
千里眼衛星2B号。[韓国航空宇宙研究院提供]

「世界170余カ国、221製品、総輸出額2兆5000億ウォン(約2334億円)」

新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の勢いが収まらない中、韓国診断キット産業が手にした成績表だ。韓国関税庁によると、国産診断キットは今年初めから先月までの間に約2兆5000億ウォンの輸出実績をあげた。特に先月の輸出額は5943億ウォンで歴代最高値を記録した。バイオは、その技術力が市場性に直結する分野に挙げられる。国産診断キットが新型コロナ発生から約1カ月後に承認を受けることができた背景には、たゆまぬ研究・開発(R&D)投資で技術を確保していたためだという分析だ。

科学技術情報通信部は21日から「2020大韓民国科学技術大展」(科学技術大展)を1週間にわたりオンラインで開催している。バイオ・気候環境・融合技術・巨大科学(ビッグサイエンス)・基礎革新など分野別に分けて、これまで韓国の科学・技術界があげてきた成果を映像で分かりやすく整理して公開した。

気候環境分野では今年2月に打ち上げに成功した「千里眼2B号」が主要研究成果に挙げられる。千里眼2B号は韓半島(朝鮮半島)の大気汚染誘発物質や海洋汚染物質などを観測する任務を担当している。世界で初めて、粒子状物質など大気汚染誘発物質を常時観測できるハイパースペクトル「環境搭載体」と海洋観測任務を遂行する「海洋搭載体」を装着している。先月には千里眼2B号から送られてきたアジア全域の大気質映像が初めて公開された。粒子状物質(PM)、二酸化窒素(NO2)、亜硫酸ガス(SO2)、オゾン(O3)などの大気汚染物質資料だ。ハイパースペクトル観測装置を通じて一日に8回まで観測することができる。このような資料が蓄積されれば、今後国際協力を通じた粒子状物質イシュー改善にも寄与すると期待される。

5月には国際学術誌「ネイチャー(Nature)」が「ネイチャーインデックス」の韓国版特集を発刊して「韓国が研究と体系的改革、人材に対する投資を通じて革新のグローバルリーダーになった」と評価した。ネイチャーは韓国の積極的なR&D投資とその成果に注目した。R&D予算が2000年GDP比2.1%から2018年には4.5%以上に成長した。ネイチャーは「ファーストフォロワー(fast follower)ではないファーストムーバー(first mover)になるという国家の目標がこのような投資に反映された」と評価した。基礎科学研究院(IBS)RNA研究団のキム・ピッネリ団長が4月に世界に先駆けて新型コロナウイルス(新型肺炎)のウイルスRNA転写体を分析して注目を浴びたこともこのようなR&D支援の賜物だという評価がある。

韓国政府は研究主題と研究費・研究期間を研究者が主導的に提示し、予測の可能性を高めることができる「自由公募方式基礎研究」予算を持続的に拡大する方針だ。これに伴い、来年度予算も今年に比べ3500億ウォン増となる2兆3500億ウォンを配分した。基礎研究への支援は、短期的・具体的成果を出すことは難しいという点で政府の断続的な支援が不可欠であることが参酌された。また、来年から新たに世宗(セジョン)科学フェローシップを用意し、創意的で挑戦的な研究を進める若手科学者を集中的に支援する計画だ。

韓国は昨年からEU(欧州連合)・米国のように革新製品を発掘し、公共調達と連係させる「革新製品指定制度」を本格的に推進している。科学技術情報通信部は革新製品9件を指定したが、代表的なものとして「密閉された空間から細菌・ウイルスなど汚染物質を根本的に除去する空気殺菌フィルター」「山間・災害災難地域で緊急通信網として活用することができるバックパックWi-Fi」などがある。これは今後、公共部門に本格的に導入される予定だ。

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