パシュート女子3人が見せてくれた最高の笑顔 カメラマンが涙腺崩壊したせいで撮れた奇跡の1枚

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パシュート女子3人が見せてくれた最高の笑顔 カメラマンが涙腺崩壊したせいで撮れた奇跡の1枚

スピードスケート女子団体追い抜きで銀メダルとなった(左から)佐藤綾乃、高木美帆、高木菜那の笑顔=15日、北京(共同)

パシュート女子3人が見せてくれた最高の笑顔 カメラマンが涙腺崩壊したせいで撮れた奇跡の1枚

女子団体追い抜き決勝 滑走する(左から)高木美帆、佐藤綾乃、高木菜那=北京(共同) (2)

パシュート女子3人が見せてくれた最高の笑顔 カメラマンが涙腺崩壊したせいで撮れた奇跡の1枚

女子団体追い抜き決勝 滑走する(左から)高木美帆、佐藤綾乃、高木菜那=北京(共同)

パシュート女子3人が見せてくれた最高の笑顔 カメラマンが涙腺崩壊したせいで撮れた奇跡の1枚

セレモニー中の3人(上)と個別撮影での3人(下)=北京(共同)

パシュート女子3人が見せてくれた最高の笑顔 カメラマンが涙腺崩壊したせいで撮れた奇跡の1枚

筆者(35歳)

 

 試合後のセレモニーは、メダルを獲得した選手をそばで撮影できる最高の機会だ。競技が始まる前から交渉し、セレモニーの時間にリンク内側のポジションに入る特別の許可を得ていた。

 ただ、私はセレモニーの間、とても悩んでいた。終了後に各選手をその国や地域のカメラマンが呼び止め、個別に撮影させてもらえる時間があるが、今回は呼び止めるべきなのだろうか。それ以前に個別撮影するべきなのだろうか。その場にいた日本人カメラマンは私一人だけだ。

 どうしよう。頭の中でぐるぐる悩んでいるうちにセレモニーは終わった。メダリストたちが各国のカメラマンの方へ歩み寄ってくる。悩んだ末、「いいですか」と静かに声をかけた。3人は「いいですよ」と応じてくれた。目を真っ赤にして肩を組み、ポーズを取る姿を見て、私はレンズを向けたまま、不覚にもぼろぼろと泣いてしまった。

 この日まで1年数カ月、短い期間だが多くの写真を撮らせてもらった。大会や練習、合宿、選考会―。この舞台にたどり着くまで懸命に練習し、激走する彼女たちの姿を間近で見てきた。リザーブとして3人を支え続けた押切美沙紀(富士急行)も含めて素晴らしいと思うし、彼女たちにもそう思ってほしかった。

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