“ロシア「汚い爆弾」の主張をやめず 偽旗作戦か”
ロシアはウクライナが放射性物質をまき散らす「汚い爆弾」を使おうとしているという主張を続けています。これに対し、ウクライナ側はロシアによる偽旗作戦だとして警戒を強めています。
ロシアは「ウクライナが『汚い爆弾』を使おうとしている」という主張を23日から始めました。
ショイグ国防相がアメリカなど4カ国の国防相との電話会談でこうした主張を伝えました。
会談後、アメリカなどはロシアの主張は虚偽であり拒絶するとの声明を発表しました。
また、ウクライナのクレバ外相はロシアの嘘を証明するためIAEA=国際原子力機関に対して専門家の派遣を要請しました。
それでもロシアは主張をやめず、ロシア国防省は24日、ウクライナの2つの組織が「汚い爆弾」を製造するよう指示を受け、作業は最終段階にあるなどと述べました。
また、「汚い爆弾」が使用された場合、放射能で汚染される範囲は最大1500キロに及ぶなどとしました。
ラブロフ外相もこの問題を国連に訴えると主張しました。
ロシアはウクライナを侵略する前、ウクライナが生物化学兵器の開発を進めていて危険だとの主張を繰り返してきましたが、侵攻後はあまり言及しませんでした。
戦況が劣勢の中ロシアが再び一方的な主張を始めたことで、ウクライナ側ではロシアが「汚い爆弾」を使うための「偽旗作戦」だとの見方も上がり、警戒を強めています。
テレビ朝日